例 / Case — Zee Meter
睡眠時の呼吸音から、口腔体操の効果を実証する。
睡眠時の呼吸音を測定し、睡眠の質を可視化するアプリ。神戸大学医学部・株式会社オクチィ様との共同研究では、口腔体操の効果を実証する論文が発表されました。
背景 01
睡眠時無呼吸症候群は、日中の強い眠気や事故のリスクにつながることが知られています。株式会社オクチィ様は「お口のチェック&ケア」を通じた健康づくりに取り組まれており、その一環である口腔体操が睡眠時の呼吸にどう影響するのかを、客観的に確かめる必要がありました。
課題 02
睡眠時の呼吸を精密に測る検査は、専門施設での宿泊を伴います。多くの参加者に、日常の睡眠環境で、一定期間くり返し測定してもらうには適していません。特別な機器を持ち込まずに睡眠時の呼吸を記録し、評価できる手段が必要でした。
アプローチ 03
睡眠中の呼吸音をアプリで記録し、音響解析によって呼吸のイベントを抽出する仕組みを構築しました。当社はアプリの開発と音響解析アルゴリズムを担当し、共同研究においてはデータ分析を担当しています。周波数解析と機械学習を組み合わせ、生活音の混じる自宅環境でも呼吸の変化を追えるように設計しました。
果 / Results
結果として。
- 口腔体操により無呼吸低呼吸指数(AHI)の有意な低下が示されました。
- 研究成果は原著論文として Scientific Reports に発表されました(T. Nagano, et al., "Effect of 10-minute oropharyngeal exercise on the apnoea–hypopnoea index", Scientific Reports, 28645, 2024)。
- 専門施設での検査に頼らず、日常の睡眠環境でデータを集める測定の枠組みが確立されました。